2007年 09月 05日 ( 1 )
柔らかな景色。
気がつけば最後のポストが6月末・・・。もう夏も終わろうとしてますね。
このブログの存在を忘れたわけじゃないんですよ。RSSに鎮座してますし。ただ、仕事で文章書きに追われてるせいか、私文を書く意欲が湧かなかった・・・。申し訳ありませぬ。

さっきリョータと風景の話をしていたら、記憶のずーっと底の方に仕舞い込んでた古い風景が、紙芝居みたいにどんどん溢れてきたので、今日はそんなお話を。

いつまでも記憶に残ってこんな風に思い出されるのは、とっておきの思い出や旅行の景色ではなくて、日常生活でいつも見ていたものばかりです。

小さいころ、小学校の目の前に住んでいて、大きな道路を隔てて向こうに校舎が見える、公営住宅の公園でよく遊んでいました。学校のチャイムが時計代わりで、10歳くらいまでは毎日薄暗くなるまでそこで過ごしていたものです。
市内の反対側にある工場で働くパートのお母さんたちを乗せたバスが、学校前にやってくるのが夕方の5時半。それが帰宅の合図でした。

4つ並んだブランコ、最後まで一番上には登れなかったジャングルジム、色褪せたシーソー。
その公営住宅が再開発されると聞いて、5年位前に車でふらりと訪れました。
ブランコは相変わらずあったけれど、座る部分が樹脂製に変わっていました。誰もいなかったので、そっと座ってこいでみると、小さいころはうんと高くなるまでこいで、靴を飛ばして誰が一番遠いか、なんて競ったのを思い出しました。
あの頃と同じ夕焼けは記憶のままだけど、オレンジ色に染まる校舎の屋根の色は変わっていて、私ももう小さな女の子ではなくて。ブランコに少しだけ酔った気がするのが、ちょっと悔しかったな。

その後引っ越した家のすぐ隣が、最初の二年だけデントコーンという飼料用の背の高いトウモロコシ畑だった頃、二階の窓から見た景色や、初めて好きになった人と、手も繋げないまま歩いた帰り道。
彗星を探して歩いた堤防と、私を守ろうとしてくれた手。たった一度しか歩いていない坂道から見えたオレンジ色の木の実。小さなお店が立ち並ぶ長い商店街を抜けて、細い路地に居る猫たちを教えてくれた、背の高い人。

そんな自分だけの暖かい景色を、リョータも持ってますか?
[PR]
by mukougishi | 2007-09-05 21:46 | emmie



へっぽこライターとシロウト小説家の七転八倒徒然草(てか起きろよ)
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31